生活習慣と生活習慣病の関係

毎日の生活習慣が、将来の生活習慣病につながる…ということをご存知ですか?
最近は、メタボや動脈硬化の子どもも増加傾向にあるといわれています。
まずは、正しい知識を得て、生活習慣病にならない生活を心がけましょう!

生活習慣病って何?!

厚生労働省によると、生活習慣病は、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。
具体的には、高血圧、糖尿病、脂質異常症などで、以前は「成人病」と呼ばれていましたが、長年の生活習慣の積み重ねが原因ということが分かってきました。
特に、「三大生活習慣病」は日本人の死因の約6割を占めていて、大きな問題となっています。

  • ※三大生活習慣病:がん(悪性新生物)、脳卒中(脳血管疾患)、心筋梗塞(心疾患)

日本人の死因日本人の死因

  • ※厚生労働省「平成22年人口動態統計」

生活習慣病=世界の大問題?!

WHOの調査によると、2008年の段階で世界の死因の63%を占め(約3,600万人)、今後その値は10年間で15%増加するといわれています。

  • ※今後20年の世界経済の損失=47兆ドル(約4,420兆円)のコストがかかると予測

日本の国民医療費も、毎年1兆円を超える規模で増大し続け、
2025年度には約60兆円に達する見込みです。

  • ※日本の名目GDP=488兆円(2014年度)⇒GDPの12%に!

このままでは、子どもや孫など次の世代に大きなツケを残すことに!

たとえば、人工透析をしなければならなくなると、週3回、一日に3~4時間も病院にいなければならなくなって、患者さんは本当に大変なんだ。 たとえば、人工透析をしなければならなくなると、週3回、一日に3~4時間も病院にいなければならなくなって、患者さんは本当に大変なんだ。

国民医療費の見通し国民医療費の見通し

  • ※(資料公表時の推計値、実績値は38.5兆円)

(注) 2011年6月2日社会保障改革に関する集中検討会議資料で公表している将来推計のバックデータから作成。医療費の伸び、GDPの伸びは、対2011年度比。
出所:厚生労働省作成資料

医科診療医療費に占める生活習慣病の割合(2011年度)医科診療医療費に占める生活習慣病の割合(2011年度)

  • 厚生労働省「平成23年度 国民医療費の概況」より作成

どうして、生活習慣病になるの?

不健全な生活の積み重ねによって、高血圧、糖尿病、動脈硬化、内蔵脂肪型肥満(メタボ)等…が引き起こされ、それらが生活習慣病の原因となります。

どうして、生活習慣病になるの?どうして、生活習慣病になるの?

また、加齢によって、筋力が低下したりバランス能力が低下すると、転倒しやすくなり、「寝たきり」になる可能性が高くなります。
※注)ロコモティブ・シンドローム:運動器(関節、骨、筋肉など)の障害により、「要介護になる」リスクが高い状態になること

このように、生活習慣病やロコモティブ・シンドロームになると、認知症を併発したり、寝たきりになるリスクも高くなります。

<介護が必要になった主な原因><介護が必要になった主な原因>

  • (資料:厚生労働省「平成22年国民生活基礎調査の概況」)

ロコモティブ・シンドロームの診断(1つでもあれば…)ロコモティブ・シンドロームの診断(1つでもあれば…)

でも、これは日本だけの問題ではありません。
世界中で、この問題に対応しようと研究を進める中で、生活習慣病は予防できることがわかってきました。
一人ひとりが日常生活の中で、バランスの取れた食生活、適度な運動、禁煙を実践すること、それによって、リスクを低減することができます。
まずは、生活習慣病の入り口=肥満度をチェックしてみましょう!

たとえば、人工透析をしなければならなくなると、週3回、一日に3-4時間も病院にいなければならなくなって、患者さんは本当に大変なんだ。 たとえば、人工透析をしなければならなくなると、週3回、一日に3-4時間も病院にいなければならなくなって、患者さんは本当に大変なんだ。

まずは、肥満度チェック! まずは、肥満度チェック!