むし歯を探せ!初期むし歯とむし歯の関係

歯医者さんに「初期むし歯」と言われたら…「初期むし歯」を毎日のケアで健康な歯に!

「初期むし歯」のこと、知っていますか?

「こんなにひどくなる前に歯医者さんに行けばよかった…」と思ったことはありませんか?
むし歯の痛みに悩まされたことがある人も多いと思います。

そんな人に朗報が!

「初期むし歯」のうちに発見して、歯医者さんによる予防や指導を受けて、毎日の歯みがきケアをしっかり行うことで、「初期むし歯」は元の状態に戻る可能性があるそうです。

ライオン(株)の調査によると、約40%の人が「初期むし歯」を知っているけれど、「元に戻せる」ことまで知っている人は、その半分に満たないとか。

「初期むし歯」を早い段階で発見し、適切な処置をしましょう!

初期むし歯の理解度

「初期むし歯」って
どういう状態?

むし歯になって歯に穴が開いてしまうと、その歯を元に戻すことはできませんが、「初期むし歯」の段階だったら、元の状態に戻すことができます。

  • まずは、鏡で自分の口の中や歯の状態を観察してみましょう!
  • 以下の<チェックポイント>を参考に、歯や歯ぐきの状態をチェックします。

歯みがき前に、鏡で自分の口の中をチェックしましょう。

<チェックポイント>

  • 歯と歯ぐきのさかい目が白い
  • 歯が茶色になっている
  • 奥歯の溝が黒や茶色になっている
  • 治療済みの歯の詰め物などの周りに違和感がある
  • 冷たいものを食べるとしみる
  • デンタルフロスが歯にひっかかる

ひとつでもチェックが
あったら、要注意!

気になる部分を発見したら、まずは歯医者さんに相談しましょう

歯医者さんは、歯が痛くなってから行くところだと思っている人も多いかもしれませんが、何もなくても定期的に歯医者さんでチェックしてもらうことが大切です。初期むし歯の段階で、歯医者さんに適切な歯みがきの方法を教えてもらったり、フッ素をぬってもらったり…適切な処置をしてもらうことで、むし歯の予防もできますよ!

初期むし歯を探せ!ゲーム

ミッション①:口の中を観察

鏡で口の中(歯や歯ぐき)をじっくり観察しましょう。

ミッション②:口の中の状態をメモ

自分の歯や歯ぐきが、それぞれどんな状態かメモしましょう。

ミッション③:自分の下の歯を再現

歯ぐきのイラストに、自分の歯と同じ<歯パーツ>を当てはめましょう。

初期むし歯を健康な状態に戻すための3つのポイント

初期むし歯の段階できちんとケアができるかどうかが、むし歯になるかならないか…の分かれ道。

初期むし歯を健康な状態に戻すための<セルフケア>のポイント

1「歯垢」を残さず落とす

むし歯予防の基本はむし歯の原因となる「歯垢を残さず落とす」こと。歯垢がつきやすいところは、歯みがきの基本を意識しながら特にていねいにみがきましょう。

歯垢がつきやすいところ
  • 歯と歯の間
  • 奥歯のかみ合わせ
  • 歯と歯ぐきのさかい目
みがきにくいところも要注意!

歯並びの悪いところや、生えかわり途中など背の低い歯、奥歯の1番後ろなど、歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく歯垢が残りやすいので、歯間清掃用具の使用が欠かせません。歯ブラシに加えてデンタルフロスなどを使いましょう。

2「フッ素」を口の中に残す

歯の質を強化して再石灰化を促進するフッ素を口の中に残しておきましょう。

  • フッ素が入った歯みがき剤を選ぶ
  • 歯みがきが終わったら、水ですすぎ過ぎないで! 10~15ml程度の少量の水で1回くらいすすぎましょう。
3「菌」の増殖をおさえる

せっかく歯垢をキレイに落としても、口の中に細菌が増えるとまた歯垢ができてしまいます。
寝ている間は、細菌が増えやすくなるので、夜の歯みがきはしっかりと。
「殺菌剤配合のデンタルリンス」を使ったケアも効果的です。

詳しくは、こちらへ(How to 歯みがき)

初期むし歯と診断されてから適切なケア※1を行った6ヶ月後の歯の状態

初診時

初期むし歯の特徴であるホワイトスポットが見られる

6ヶ月後

初期むし歯が修復し、ホワイトスポットは消失している

※1 適切なケア:歯科医師の指導に基づいたプロケア・セルフケア

詳しくは、こちらへ(むし歯(虫歯)予防に効果的な「ハミガキ」の使い方~初期むし歯と再石灰化~)

初期むし歯ケアのポイント

初期むし歯は、きちんとケアすれば、元に戻すことができるんだ。
歯医者さんと相談しながら、毎日、しっかり歯みがきすることが大切だよ!